日産の「コンパクトなクロスオーバーSUV」が大胆に進化! 北米仕様の新型「キックス」世界初公開!! 気になる日本仕様の発表は?

大胆に進化を遂げた日産のコンパクト・クロスオーバーSUV

 北米日産はニューヨーク国際オートショー2024に先立ち、NCAA(全米大学体育協会)の男子バスケットボールトーナメントの開幕戦でコンパクト・クロスオーバーSUV新型「キックス」を世界初公開しました。

 北米とカナダのディーラーでは、2024年の晩夏に発売される予定です。

【画像】「えっ!…」大胆な顔つきがカッコいい! これが日産の新型「キックス」です(25枚)

 日産「キックス」は2016年に南米市場に初投入。日本仕様は2020年6月に発表されました。日本や南米だけでなく、北米、東アジア、東南アジア、アフリカ、中東など世界の多くのマーケットで販売されているグローバルモデルです。

 日本仕様のパワートレインは日産自慢の“e-POWER”で、2022年改良された最新モデルはインテリアの高い質感や広く使い勝手のいいラゲッジスペースなども相まって好評を博しています。

 今回、北米で世界初公開された新型「キックス」は、全方位的に進化を遂げています。

 北米仕様の新型「キックス」のボディサイズは、全長171.9インチ(約4366mm)、全幅70.9インチ(約1801mm)、全高64.0〜64.2インチ(約1626〜1631mm)とアナウンスされています。

 ちなみに日本仕様の現行「キックス」は全長4290mm、全幅1760mm、全高1605mmですから、若干のサイズアップが図られているようです。

 エクステリアデザインは、大胆かつ表情豊かなフロントマスクがインパクト絶大。力強く張り出したフェンダーとボクシーなフォルムも力強い印象を与えます。

 リア回りでは、エッジの効いたリアコンビネーションランプが目を惹きます。張り出したリアフェンダーに縦長のコンビネーションランプが回り込み、LEDランプが印象的なリアスタイルを構築しています。

 フロントバンパー下端やドアパネルの下端=ロッカーパネルには、スポーツスニーカーのソールからインスピレーションを得たという複雑な3次元形状のアクセントをプラス。質感を高めるとともに、視覚面でのユニークさを演出しています。

 コックピットは、コンパクトカーの「ノートe-POWER」を想起させるレイアウトです。ただし、SUVらしく高い位置に配されたフロアやルーフの恩恵で前後シートは見晴らしがよく、開放感が高まっている印象です。

 今回公開されたスポーティな「SR」グレードには、スマートなタッチスイッチ採用のエアコンパネルや、赤いステッチなどのアクセントを随所に採用。

 インパネにはメーターパネル用とインフォテインメントシステム用というふたつの液晶パネルをレイアウトしていますが、標準グレードのメーターサイズは7インチなのに対し、「SR」グレードには、クラシックビューと機能が豊富なエンハンスドビューという2種類の表示モードを備えた12.3インチサイズのパネルがおごられます。

 センターコンソールには、大きなコーヒータンブラーも収められるよう設計されたふたつのカップホルダーとリッドつきの収納ボックスを装備。使い勝手にも優れています。

 またシートには、日産独自の“ゼロ・グラビティシート設計”を導入。乗員の体全体に体重と圧力を分散し、より快適な着座姿勢をサポートしてドライビング時の疲労感を軽減します。

 加えて、キャビンスペースが拡大されているのも新型「キックス」の美点のひとつ。従来モデルと比べて、フロントシートのショルダースペースは1.7インチ大きくなり、リアシートでは乗員のヒザ回りが0.9インチ、ショルダースペースが1.5インチ大きくなっており、より快適なドライブをサポートします。

 さらに新型「キックス」は、クラス最高のラゲッジスペースを確保。北米仕様の荷室容量は、標準状態で最大30立方フィート(約850リットル)、リアシートの背もたれを倒した状態で60立方フィート(約1700リットル)とアナウンスされています。

 荷室フロアは高さを2段階に設定できるため、荷物のサイズや量に合わせてフレキシブルな使い分けが可能。上の段に設定すれば、背もたれを倒した後席から続くフラットなフロアを獲得できる一方、下の段に設定すると、背の高い荷物も運ぶことができます。

 また、リアゲート開口部の大きさも魅力的。クラス最大となる40.3インチ(約102cm)のワイドな開口部により、かさばるキャンプ道具やゴルフバッグなどの長尺物も楽に積み降ろしできます。

●日本仕様はe-POWERと電動4WDの組み合わせ?

 今回発表された北米仕様の新型「キックス」は、すべてのグレードにオプションでAWD仕様を設定。8.4インチ(約213mm)という余裕あるロードクリアランスと相まって、さまざまな路面コンディションの下で安心・安定の走りを提供します。

 AWD仕様の新型「キックス」には、すべりやすい路面に特化したチューニングを施した走行モード「スノー」モードを追加。雪や氷の上でも、コーナリング時にドライバーの意図したラインを走れるよう制御されます。

 ちなみに北米仕様のパワートレインは、最高出力141馬力、最大トルク140lb-ft(約200Nm)を発生する2リッター直列4気筒エンジン+CVTの組み合わせとなっています。

* * *

 気になる日本仕様は現時点では明らかになっていませんが、北米仕様と同様の内外装デザインを持つ新型が、日本市場にも導入される可能性が高そうです。

 ただし、4WDシステムとパワートレインは全く別物となりそう。日本仕様は定評あるe-POWERと、4本のタイヤを100%モーターで駆動する電動4WDの組み合わせとなることでしょう。

2024-03-26T03:10:33Z dg43tfdfdgfd