EVメーカーの米フィスカー、生き残りをかけ最大39%値下げ

(ブルームバーグ): 経営不安に陥っている電気自動車(EV)メーカーの米フィスカーは、唯一の商品であるスポーツタイプ多目的車(SUV)「オーシャン」の価格を大幅に引き下げた。

  発表文によると、最大の値下げはオーシャンの最高級モデル「エクストリーム」に適用され、価格を39%(2万4000ドル)引き下げ3万7499ドル(約570万円)とする。

  他のモデルも値下げする。オーシャンを「より手頃で魅力的なEVの選択肢」にするための措置だとフィスカーは説明した。

  フィスカーは資金繰りや上場廃止の危機に見舞われており、生き残りをかけた値下げで大胆な措置に踏み切る。同社は今月初め、生産の一時停止を発表。債務を返済できなければ破産法の適用申請を余儀なくされる恐れがあると警告していた。

EVのフィスカー、破産適用の可能性警告-「大手メーカー」と交渉確認

  フィスカーの値下げは大幅だが、テスラを筆頭に他のEVメーカーも昨年初めから大幅な値引きを実施している。米国ではEV市場の成長鈍化が鮮明だ。消費者はEVがなお高額で、かつ充電網が未整備だとして購入を控えている。

原題:Fisker Slashes EV Prices as Much as 39% in Fight for Survival(抜粋)

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